ゼオライト、桑、米ぬか油かす、ふすま、海藻粉末、硫酸第一鉄を含み、各種ミネラル、ビタミンB群を含んでいます。
タンパク質分解酵素、脂肪分解酵素、澱粉糖化酵素、繊維質を分解する酵素を多く分泌する微生物(酵母、枯草菌、乳酸菌)が含まれています。
- 反芻回数の増加。唾液の分泌量の増加。
- ルーメン内のpHの安定化。
- ルーメン内のプロトゾアの増殖促進。
- ルーメン内の改善により体調改善。
- 体細胞の減少。
- 繁殖成績の向上。
期待感としては、個体差があるものの消化率の良さに伴う乳量や乳質の改善。
消化率が良いので、臭気の低減にもなっています。
- 乳牛は新しい餌には敏感で、どんなに良いものでも食べなくてはどうにもならない。嗜好性はどうなの?
- 良いご質問です。
はい確かに乳牛は大変に神経質で、食べさせるのに本当に苦労しました。悩み続けて30年です。NB-81は全く食べません。
NB-90も半分の牛は食べませんでした。
牛は桑の葉を好むとの情報を得て、何度も試食させることを試みた結果、桑の葉を採用することになりました。
一日の餌量の0.2%。一頭一日30gが目安です。乳量や乾乳時期によって増減はありますが餌の乾物換算で0.2%与えて下さい。
- 暑い夏には餌喰い落ちてしまい、牛の体調や乳量乳質はもちろん、種が付かず繁殖成績まで落ちてします・・・ホントに餌喰い上がるの?
- ルーメン内の消化率、特に繊維分の消化率が良くなりますので、餌の食下量が増えます。粗飼料を含めた餌の食下量が増えれば、反芻回数が増えます。反芻回数が増えれば唾液の分泌量が増えルーメン内のpHが安定しプロトゾアの増殖環境が改善され、ルーメンの機能はますます順調になっていきます。
牛は個体差がはっきりしています。食欲のない牛に、まず与えてみて下さい。牛はたとえ広~い牧場でフリーストールもしくはフリーバーンであっても、それぞれが餌を食べる餌箱や場所がはっきりしています。寝る場所もそれぞれ決まっています。
比較的食べ残しの多い餌箱に一日30g程入れてみて下さい。
夏はどの牛も体調は優れませんが、人為的に消化を助けることによって牛の食下量を上げて体調を改善させることが出来ます。
- プロトゾアが増えるの?
- プロトゾアはルーメン内のpHに非常に敏感です。
ルーメン内が酸性になってアシドーシスのようになってしまうとプロトゾアは急激に活動を停止してしまうか、死んでしまいます。
pHが6、5~7、5くらいの範囲であればプロトゾアの増殖は安定しています。至適pHが6、5~7、5という狭い範囲です。
それだけに、粗飼料を必要量しっかり食べて反芻しなければなりません。牛は反芻動物なのですから・・・。
粗飼料をしっかり食べることによって反芻回数は増え、唾液の分泌量が増え、pHが安定しプロトゾアが増えます。
- 体細胞が減るって、どのくらいのレベルで減るの?
- 乳汁中の体細胞は、乳腺は古くなった上皮細胞やリンパ球・好中球などの白血球ですが、乳房炎の前兆やその病気あるいは過搾乳によって増加します。
他には、消化不良や食欲減退による栄養不良が要因となって起こるルーメン異常醗酵によるアシドーシスやケトージスによるストレス、免疫機能低下によっても体細胞は増加します。
生理機能低下に伴う体細胞の増加は、抑制は可能です。
ルーメン機能の正常化に伴う体調回復での体細胞の減少です。
今までにバルクで20万~30万くらいあった数値が万単位まで下がったという報告も受けています。体細胞検査は乳業メーカーがその都度、測定しております。問題があったときはすぐにクレームとなって届けられますが、正常値の範囲であれば何も報告もペナルティもありません。体細胞低下の数値やデータを欲しいのですが、農家ではそうしたデータをなかなか下さらないのが実情です。
「飼料価格が高くて、いろいろ大変だけど体細胞が減るから使ってます」という団体もあります。
- 繁殖成績が向上した例はありますか?
- 宮城県下で、獣医師が「これらの牛は、もうダメ、廃牛にした方が良い」とさじを投げられた牛5頭。
白と黒の斑がはっきりとしてきて、毛艶がよくなって「全部、種が付きました!」って。
やはり、ルーメンの調子の良さなのでしょうね。
- ホントに消化が良くなるの?
- NB-10を与え始めてから、10日から14日くらい経過した牛の糞をバケツにとって水道水を加え、良く撹拌。その後水をゆっくりとこぼしてバケツの底に残った餌の粒や量を比べて下さい。
一目で判ります。
- 乳量の多い搾乳牛の糞は、ビタビタビターッゆるい糞をしている方が正常といわれるけど、NBを使用したら糞絞まりが良くなる?乳量下がるんじゃないの?
- 乳量の多い牛は餌もよく食べます。水もたくさん飲みます。
だから糞はゆるくなりがちですが、牛にとって正常とは言い切れません。反芻回数が多くて、水分より多く飲むかもしれませんが、小腸や大腸の本来の機能から言って下痢や軟便は正常ではないとおもわれます。NB-10使用では、たくさん食べる牛であっても、ボソッ、ボソッとした糞しまりの良い状態になってきますが、乳量の低下はありません。もちろん乾乳期に向かっていけば乳量の低下はありますが・・・。
- 臭気の低減効果は?
- 糞中に未消化部分が多ければ、臭気成分の種類も多く刺激臭や不快臭である複合臭気が強く感じられます。
消化が促進されますので、臭気成分の変化や臭気の発生量にも変化がみられます。臭気をゼロにすることはできませんが、周辺への環境改善や環境対策に効果的です。
中には、学校の野外授業の一環として農場見学に一役かっておられる農場もあります。子供たちは、牛小屋に来ても「臭くな~い!牛って大きいなぁ~!」牛の体に耳をあてた子供は「ドッドッドッって音がしてる~ッ」手で乳を搾った子は、「牛って温か~い!」「搾りたての牛乳、すっごくいい匂い!」。
農場主「牛舎の臭気低減効果は、子供たちのためにも役立っています」。