消化率の良さ・増体の良さ・肉質の良さ・買参人好みの牛作りです。
繊維分の消化率が改善され、餌喰いが良くなり咀嚼回数も増加します。繊維分であるセルロース、ヘミセルロース、ペクチン等に結合している複合タンパク質も可消化になり、フィチンリンの消化も促進されます。 炭水化物代謝が活発に行われれば基質分解がさらに進み、電子受容体となる中間代謝産物の生成量が多くなります。 基質分解が進めば、牛の栄養である酢酸やプロピオン酸の生成量も増加します。餌の食い止まりがきません。
咀嚼回数の増加に伴い、大量の唾液がルーメン内に流入することによって多量の炭酸水素イオンがルーメン内に投入されることになります。その結果、ルーメン内のpHが安定することになります。ルーメンの状態が安定していますので餌食いが、まさに安定しています。
ビタミンA欠乏期も安定して餌を食べますので腿ヌケになりやすい。
ルーメン内pHの安定はプロトゾアの増殖を促進させます。
プロトゾアの増殖は、飼料中に含まれる電子受容体となるリノール酸に水素添加という現象をもたらし、オレイン酸を増加させます。脂肪中の脂肪酸組成が改善されますので、脂の旨い美味しい肉、さっぱりとしていて、牛肉臭と言うより牛肉の香りが、口の中で肉の旨さとともに広がる肉です。「箸の伸びる牛肉」と言われるような肉に仕上がってきます。
さらにプロトゾアの増殖は牛にとって良質なタンパク源の確保になり、増体の良さ・枝肉重量増加の大きな要因であります。
増体、枝肉歩留まり、肉色、肉質、キメ締まり、腿ヌケ、脂肪等々、買参人好み、消費者好みの肉に仕上ります。
肉色の良さが目立ちます。
増体の良さは、筋肉内にグリコーゲンの蓄積を促します。肉に甘さも加わります。一方、肉の細胞はまだ生き続けようとして、エネルギー代謝でグリコーゲンから乳酸が生成されます。それにより筋肉内が酸性に傾きます。そのことによってミオグロビンと酸素の結合性が促進されますので、肉の発色性の良さと肉色の持続性の良さをも、もたらします。肉のキメ締まりや張りも違います。コラーゲン膜がしっかりし、ドリップの出にくい肉になります。
グリコーゲンの存在はミトコンドリアの「生存」を意味し、ミトコンドリアのエネルギー源はATPでありATPはグリコーゲンの代謝によって作られます。グリコーゲンが消失すればミトコンドリアの「死」を意味します。それは細胞の「死」を意味しています。その結果、コラーゲン膜の軟弱化・ドリップの出やすい肉になってしまいます。
新陳代謝の活発化。
NB-90の各種ミネラルに含まれるアルカリ金属が血中に移行して血液のpHを弱アルカリ性に保つことに役立っています。 小腸下部から大腸にかけては弱酸性を保つことが正常であり、血液は逆に弱アルカリ性が健康的なのです。
糞の悪臭が減少します。
糞中の飼料穀物が、著しく減少し糞は粘土状を呈してきます。
消化が良くなりますので、臭気の低減にも役立っています。
腸内細菌が安定しアミン類や硫化水素、メルカプタン等の発生が抑制されます。牛舎内や体内で発生するアミン類やアンモニアが減少することによっても、肉色に好影響をもたらします。
糞の堆肥化が早まります。
糞は消化酵素によって、低分子化されていますので、分解が早まり完熟化が促進されます。
添加量(全飼料に対して) | NB-90/エサ1日分 | NB-90/エサ1ヶ月分 | |
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肉牛 | 0.2% | 14g/7kg | 420g/210kg |
乳牛 | 0.2% | 40g/20kg | 1200g/600kg |
繁殖牛と、その子牛。購買者好みの牛作りです。
繁殖牛の餌はフスマと稲ワラです。あるいは乳牛の残餌・・・。
毎日2.5~3.0Kgの量の餌が与えられています。
農場によっては稲ワラは自由摂取の方式を採っていますが、それほど食べてはいないようです。
繁殖牛には、NB-90を1日10g与えて下さい。
糟糠類のフスマと粗飼料の稲ワラの消化率がはっきりと改善されますので、
繁殖成績に好影響をもたらします。
繁殖牛は、1年1産の子牛の生産に役立っています。
そのための健康管理です。
子牛には、必ず離乳してから与えて下さい。
ミルクを飲みながらも早い時期から草を食べ始めますが、その時期はルーメン内が不安定になっています。ルーメンが発達していないために、胃がまだ完全に4つになっていません。そのために、完全に離乳してから与えて下さい。
ルーメンは3ヶ月齢頃には明確になり、その頃離乳します。
一般的に、哺乳期間は3ヶ月間ですので、NB-90は離乳後から5ヶ月齢までは5g、5ヶ月齢〜10ヶ月齢は10gを一頭当たり毎日与えて下さい。草や配合飼料の消化率の良さが特長です。餌食いの良さが目立ちます。
特に草や繊維分の消化率が向上しますので草の食下量が増えます。消化が良いので空腹感が得られ、また食べるということの繰り返し・・・・・。
牛は6ヶ月齢で全身の骨格筋が、ほぼ決まります。9ヶ月齢には体型が完成します。
草をよく食べて育った子牛は肋張りが良く肩幅の広がる子牛に仕上がっていきます。ルーメンが順調となり反芻も良くなるために尿石や下痢の改善にも大きく役立っています。
出荷時には、前から見ても後ろから見ても体型が良くなりますので、購買者好みの牛になります。
血統によって産まれた時点で体長・体高はそれぞれ異なりますが、離乳後からNB-90を与えることによって、理想の体型になりやすく体型が揃ってきます。
メスの子牛は10ヶ月齢出荷までに発情が2回見られますが、3回になるほど体の中の発達もしっかりしてきます。
買われていった子牛が餌をよく食べますので購買者から大変喜ばれます。
子牛が餌をよく食べるからといって、NB-90を1日20g与える必要はありません。決められた量を決められた期間しっかり与えて下さい。
1日10gで十分です。
子牛といえども、群飼いの場合には強い牛が必ずいます。
餌の上にNB-90を振りかけただけでは、強い牛が全部食べてしまい、食べた牛と食べられなかった牛とでは大きな差が生じます。必ず撹拌して与えて下さい。
初めて食べさせる場合、子牛は警戒して食べないことがありますので、その警戒を解くためにも必ず撹拌して与えて下さい。
- 直射日光を避け、冷暗所に保存してください。
- 飼料に混ぜる際は、できるだけ均一になるようにしてください。トップドレスの場合には必ず攪拌してください。さもないと強い個体に拾い喰いされますので。
- 途中での飼料の変更はやめてください。
- 出荷前3ヶ月での与え始めに注意してください。急に食下量が多くなった場合、牛が若返り状態となり、脂肪が硬くなることがあります。
- 子牛に与える場合には、離乳してから与えてください。
- 素牛導入の場合は、餌慣らしが終了してから与えてください。